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善光寺(ぜんこうじ)

長野市元善町にある寺。定額(じょうがく)山と号す。創建の時期・由来は伝説につつまれ不明であるが,7世紀後半には建立されていたと推測され,百済伝来の一光三尊の阿弥陀仏を安置した堂に始まるという。近世以来,この堂を天台宗の大勧進と浄土宗の大本願の2宗の僧侶が護持する。鎌倉時代には北条氏の保護をうけて全盛をきわめ,親鸞・一遍をはじめ名僧が参詣した。戦国期には,武田信玄と上杉謙信の川中島の戦によって荒廃し,弘治年間には本尊が甲府に移される事態も生じたが,1598年(慶長3)に戻った。秘仏の本尊のほか,国宝の本堂,重文の山門・経蔵・前立本尊などがある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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