全協(ぜんきょう)
日本労働組合全国協議会の略称。日本労働組合評議会解散後,1928年(昭和3)12月に半非合法で再建された左翼労働組合の全国組織。弾圧下で武装蜂起方針など極左的偏向を示し,全協刷新同盟を生んだ。30年8月のプロフィンテルン(コミンテルンの指導下にある国際労働組合組織)大会で偏向が批判され,大衆活動に転換,東京地下鉄争議や反戦闘争を展開した。その後,天皇制打倒を綱領に掲げるなど再び極左的偏向を示し,34年末には消滅。機関紙は「労働新聞」。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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