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新葉和歌集(しんようわかしゅう)

後醍醐天皇の皇子宗良(むねよし)親王撰。1381年(永徳元・弘和元)10月13日長慶天皇により勅撰に擬され,同年12月3日奏覧。20巻。南朝を排した北朝の勅撰集への対抗心と,老いの慰め,後村上天皇追慕,南朝の永久祈念などから撰集を企図。総歌数は約1420首。入集上位は,後村上天皇100首,宗良親王99首(読人知らずの歌の多くは自身詠),長慶天皇・花山院家賢52首,同師賢49首,後醍醐天皇46首。南朝歌人は総じて二条派系であり平淡な歌が多いが,困難な環境を反映する歌もみえる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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