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新聞紙法(しんぶんしほう)

1909年(明治42)5月に公布された新聞取締り法規。それまでの新聞紙条例と比べて裁判事項の報道制限は若干緩和されたが,1897年の新聞紙条例改正で廃止された内務大臣の行政権限による発売頒布禁止・差し押えが復活し,発行保証金が増額されるなど,かえって取締りは強化された。その後,議会などで新聞紙法改正の動きがあったが,第2次大戦の敗戦まで一度も改変されることなく,言論報道取締りの役割をはたした。敗戦後,GHQが1945年(昭和20)9月27日付で29日に発した「新聞及び言論の自由に対する追加措置に関する覚書」で事実上失効し,正式には49年5月に廃止された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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