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新田開発(しんでんかいはつ)

新田畑の開発は農業の開始以来行われてきたが,一般には江戸時代における屋敷を含む新たな耕地の造成をさす。新田開発が盛んに行われたのは江戸前期で,この間に日本の耕地面積は2倍近くに増加した。中・後期には減少するが,下総国飯沼新田,武蔵国見沼新田,越後国紫雲寺潟(しうんじがた)新田,備前国興除(こうじょ)新田などの大規模な新田開発があった。地域的には東国・東北・西南地方が多く,畿内とその周辺は少ない。新田は開発を主導した人や組織から,土豪開発新田・村請新田・百姓個人請新田・町人請負新田・百姓寄合新田・藩営新田・藩士知行新田・代官見立新田などにわけられる。開発には種々の特典が与えられた。新田地代金を徴収されることもあった。小規模な開発の場合は既存の村にくみいれられたが,大規模な場合は新たに村が立てられた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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