1. 用語
  2. 日本史 -し-
  3. 新撰字鏡(しんせんじきょう)

新撰字鏡(しんせんじきょう)

平安前期の代表的な漢和古辞書。字形引辞書の体裁をとる。昌住(しょうじゅう)撰。892年(寛平4)に草案3巻がなり,昌泰年中(898~901)中国の辞書によって大幅な増補が行われ12巻本となった。漢字2万1300字を偏と旁(つくり)とによって分類し,発音・意味を注している。一部に万葉仮名による和訓も付される。「玉篇」「切韻」「楊氏漢語抄」「弁色立成」などの古辞書の逸文や異体字を多く含み,また当時の通用の字音を知りうる点でも貴重な史料。「群書類従」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう