神泉苑(しんせんえん)
平安宮左京3条1坊の東半8町にあった庭園。泉・池水・林丘のほか,乾臨閣(けんりんかく)などの建物があった。800年(延暦19)以降,天皇の臨席のもと7月7日の相撲(すまい),9月9日の菊花宴をはじめ,さまざまな宴が催され,船遊びも行われた。863年(貞観5)には御霊会(ごりょうえ)が行われ,王卿以下京の住民も許されて参観した。この池に住む竜は降雨の力があるとされ,真言宗の請雨経法がたびたび行われた。中世以後荒廃し,現在は一部を残すのみ。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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