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真言宗(しんごんしゅう)

日本仏教の八宗の一つ。弘法大師空海を開祖とする。密宗・陀羅尼(だらに)宗ともいい,また天台宗の台密に対して東密(とうみつ)ともよばれる。大日如来を教主とし,「大日経」「金剛頂経」(両部大経)を根本経典とする。入唐した空海が805年(延暦24)恵果(けいか)に師事して中国に伝来流布していた密教を学び,その正嫡となって帰国後に開宗した。823年(弘仁14)教王護国寺(東寺)を与えられ,高野山金剛峰寺とともに根本道場とした。空海没後,9世紀末に観賢が東寺を中心に体制を確立。10世紀には寛朝・仁海(にんがい)がでて広沢流・小野流の事相上の2大潮流(野沢(やたく)二流)を形成したが,のち36流にわかれた。教相上では覚鑁(かくばん)を祖とする新義真言宗と古義真言宗にわかれた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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