清(しん)
女真族が建てた中国最後の王朝(1616~1912)。清太祖ヌルハチが東北地方の女真族を統一,1616年ハン位について後金国を建て,遼東に進出し瀋陽を都とした。第2代太宗ホンタイジは内モンゴル(内蒙古(ないもうこ))を征服して,36年皇帝位につき国号を清と改めた。44年第3代世祖順治帝が北京に攻め入り,首都と定め中国支配を宣言。康熙(こうき)・雍正(ようせい)・乾隆(けんりゅう)の3代130余年間は最盛期で,乾隆帝の時代には中国東北地方・中国本土・台湾を直轄地,モンゴル・新疆(しんきょう)・青海(せいかい)・チベットを藩部,朝鮮・ベトナム・ビルマ・タイなどを朝貢国とした。1840年のアヘン戦争を機に諸外国の圧力により門戸を開いた。1911年辛亥(しんがい)革命がおこり,翌年宣統帝溥儀(ふぎ)は退位し滅亡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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