白滝遺跡群(しらたきいせきぐん)
北海道遠軽(えんがる)町白滝地区からの湧別(ゆうべつ)川にそって,約13kmの範囲に分布する後期旧石器時代の遺跡群。石器を製作するための黒曜石の原産地を控え,生活に適した広大な台地をもつため,100カ所近くの旧石器遺跡がある。1955年(昭和30)頃から調査され,北海道の旧石器研究の基礎をつくった。石器には細石刃(さいせきじん)・尖頭器(せんとうき)・白滝型船底形石器などがあり,船底形石器の製作技法は湧別技法と名づけられた。13地点の遺跡は国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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