白岩一揆(しらいわいっき)
1633年(寛永10)出羽国村山郡の旗本酒井忠重領白岩郷(現,山形県寒河江市)におきた百姓一揆。領主の年貢過徴・強制労働・恣意的支配や米・酒・蝋・綿・麻などの流通統制に反対し,たびたび巡見使へ訴願をしたが取り上げられず,惣代38人が江戸へ出訴した。一揆の結果38年に酒井氏は領地を召し上げられた。同年「反逆同前」の一揆が再発するが山形藩に鎮圧された。訴状は白岩目安と称され多くの写本が流布し,惣代は後世義民として顕彰された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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