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叙留(じょりゅう)

官人の位階が昇叙されたのに,官職は元のままに留めておくこと。五位・六位相当の特定の重要官職にある者に,恩典として四位・五位を授けながら,官職はそのままにして実務能力を発揮させるための措置。「職原抄」に四位になった少納言・中少弁・近衛少将,五位になった検非違使尉(けびいしのじょう)・近衛将監などが叙留される例がみえる。五位になった大外記・左大史で叙留された者を大夫(たいふ)外記・大夫史とよんだ。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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