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女工哀史(じょこうあいし)

紡織女工に関する細井和喜蔵(わきぞう)の著書。1925年(大正14)刊。著者は鐘紡や東京モスリンの職工生活の経験をもち,友愛会の活動家としても活躍した。彼と妻の紡織工場での労働体験にもとづき,女工の立場から募集人や労務管理・労働条件の実態,女工の心理などを生々しく描いた名著で,女工労働の研究の基本資料。刊行直後に著者が死亡し,印税は女工の解放運動に役立てられた。「岩波文庫」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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