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植民地(しょくみんち)

本来,他民族の居住している土地を自国の領土に編入し,政治的・経済的・軍事的に直接支配した地域。第2次大戦敗戦前の日本のおもな植民地は台湾と朝鮮であり,正式な植民地ではないが日本に従属していた地域としては,関東州(遼東半島)を含む満州(中国東北部)など中国の一部,東南アジアの一部,南洋諸島がある。朝鮮と台湾には総督府がおかれ,唯一最高の権力機関として統治した。また満州など日本の従属地域では,日本の傀儡(かいらい)政権(たとえば満州国)が樹立されたり,軍政下におかれるなどの統治が行われた。日本の植民地統治政策の特徴は,「内地延長主義」ないし「同化主義」とよばれるものであった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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