近世城下町の町人地において,同種の職人が集住する町。おもなものに鍛冶町・大工町・紺屋町などがある。近世初期の城下町建設期に,領主は軍事的必要から,大工・鍛冶屋などの手工業者を城下町に集中させるため,手工業者集団の棟梁に町を下付して同職の職人町を形成させ,職人の国役を負担させた。17世紀後半以降,民間需要の手工業生産が広範に行われるようになると同職集住はくずれ,職人は町域に散在するようになった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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