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蜀(しょく)

魏(ぎ)・呉(ご)とともに中国の三国時代の王朝の一つ(221~263)。漢の正統と称して漢・蜀漢(しょくかん)ともよぶ。前漢の景帝の後裔という劉備(りゅうび)は,後漢末の黄巾(こうきん)の乱の平定に功をあげ,蜀(現,四川省)に勢力を築く。関羽(かんう)・諸葛亮(しょかつりょう)(孔明)らを得て,呉の孫権(そんけん)と結び,華北の曹操(そうそう)を赤壁(せきへき)に破り,中国を三分。曹操の子曹丕(そうひ)が後漢の禅譲をうけ魏の王朝を開くと,劉備は成都で帝位につき,章武の年号をたて,蜀を開いた。その死後,国勢は振るわず,魏軍に降る。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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