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浄瑠璃物語(じょうるりものがたり)

「十二段草子」とも。浄瑠璃・室町物語の武家物。16段・15段・12段。作者不詳。1475年(文明7)以前に成立か。三河国矢作(やはぎ)の長者は鳳来寺に願をかけ浄瑠璃御前を授かる。牛若丸は奥州に下る途中,矢作で御前を見初め,一夜の契りを交わす。奥州へ旅立った牛若丸は蒲原(かんばら)で病に倒れ,御前が若宮八幡のお告げにより駆けつけ,神々へ祈ると牛若丸は蘇生する。牛若丸は正体を明かし,奥州へとむかう。「天狗の内裏」「御曹子島渡り」「皆鶴」などと同様,源義経にまつわる判官物の一つ。座頭によって語られた。「日本古典集成」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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