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性霊集(しょうりょうしゅう)

空海の漢詩文集。10巻。弟子の真済(しんぜい)編。正式には「遍照発揮性霊集(へんじょうほっきせいれいしゅう)」といい,「遍照」は空海の灌頂(かんじょう)号の略称。空海の存命中の827~835年(天長4~承和2)の間に成立。早くから巻8・9・10が散逸したため,済暹(さいせん)が1079年(承暦3)に逸文を収集して「続遍照発揮性霊集補闕鈔」3巻を編み,もとの巻数としたが,そのなかには空海の作でないものも混在する。詩・碑文・上表・啓・書簡・願文などの作品が収録され,綜芸種智院(しゅげいしゅちいん)創設にあたり起草した「綜芸種智院式并序」も本書に収める。醍醐寺本・高野山大学本・尊経閣文庫本など多くの古写本がある。「日本古典文学大系」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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