条約改正会議(じょうやくかいせいかいぎ)
井上馨(かおる)外相による列国との条約改正交渉の本会議。東京の外務省で1886年(明治19)5月1日から87年7月18日まで計27回開催。井上案にかわって英独両公使提出の英独案とよばれる裁判管轄条約案を基礎とし,87年4月22日議了。税権については税率の若干の引上げ,法権については,(1)西洋に範をとった法典を編纂・英訳し,外国の承認を得て実施,(2)各級裁判所に外国人裁判官を任用,(3)批准2年後,日本の法権に服する外国人に内地を開放し,居住と動産・不動産の所有を認める,などの内容。政府内外から批判が高まり,井上外相は7月29日に会議の無期延期を列国に通告,9月17日に辞職した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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