青面金剛(しょうめんこんごう)
金剛青面菩薩の化身とも,「陀羅尼集経(だらにじっきょう)」の五帝薬叉(やくしゃ)の一つ青帝薬叉神ともされる。9万の眷属(けんぞく)を率い,人の精気・血肉を食べ鬼病を流行させる悪神だったが,大元帥(だいげん)明王に降伏(ごうぶく)されて善神となった。青面赤眼の忿怒(ふんぬ)相で,二・四・六臂(ぴ)に武器などをもち,身体に大蛇がまとわり逆髪に髑髏(どくろ)をのせるかたちに造る。日本では道教と結びつき,三猿神とともに庚申待(こうしんまち)の本尊とされることが多い。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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