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聖武天皇(しょうむてんのう)

生没 701~756.5.2 在位724.2.4~749.7.2 首(おびと)皇子・天璽国押開豊桜彦(あめしるしくにおしはらきとよさくらひこ)天皇と称する。また勝宝感神聖武皇帝と追号。文武天皇の皇子。母は藤原不比等(ふひと)の女宮子。714年(和銅7)14歳で皇太子となり,724年(神亀元)伯母の元正天皇の譲りをうけて即位。不比等の女光明皇后との間に阿倍内親王(孝謙天皇)・基(もとい)王(某王とも)を,また夫人県犬養広刀自(あがたいぬかいのひろとじ)との間に安積(あさか)親王・井上内親王・不破内親王らをもうけた。727年生後まもない基王を皇太子としたが翌年夭折,738年(天平10)阿倍を皇太子に立てた。740年大宰府で藤原広嗣(ひろつぐ)の乱がおこると,平城京をでて,以後恭仁(くに),難波,紫香楽(しがらき)と都を遷し,746年平城京に戻った。この間,741年に国分寺造立の詔を発し,743年には墾田永年私財法を制定,また大仏造立の詔を発した。とくに東大寺の大仏造立は生涯の大事業となった。749年(天平勝宝元)に譲位,法名を勝満と称し,754年には鑑真(がんじん)から菩薩戒をうけた。没後その遺品は光明皇太后により東大寺などに献納され,正倉院宝物の中核をなす。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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