舂米(しょうまい)
「つきしね」とも。稲穀を舂(つ)いて籾殻(もみがら)をとりのぞいた米。精白の程度により白米・黒米の別がある。またとくに律令制下,諸国から舂米を京進する年料舂米の制度をさす。田令には租の一部を舂いて(脱穀・籾摺(もみすり)・精白)中央に送る規定があるが,天平期の正税(しょうぜい)帳や平城宮跡・長岡京跡出土の舂米貢進木簡の実例では,正税穎稲(えいとう)をあてている。近国や海路輸送の可能な縁海国から京進された舂米は,大炊(おおい)寮に収められて諸司の常食に供された。貢進単位は5斗が一般的。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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