承平・天慶の乱(じょうへい・てんぎょうのらん)
939年(天慶2)12月,東西ほぼ同時に発生した平将門(まさかど)の乱,藤原純友(すみとも)の乱の総称。承平年間(931~938)の坂東の騒乱は平氏一族の紛争であり,承平の海賊蜂起に対して純友は鎮圧側にいたと考えられるので,厳密には天慶の乱というべきか。藤原秀郷(ひでさと)・平貞盛・源経基(つねもと)ら両乱鎮圧の勲功者は破格の官職・位階を与えられ,武士が政治的に進出する出発点となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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