障壁画と屏風絵を一つにした呼称。衝立絵(ついたてえ)・杉戸絵も含む。杉戸絵以外はすべて紙に描いて貼りつけたものである。室内装飾と間仕切りを兼ねているのが特色で,固定された壁面の壁貼付絵,開閉が自由でとりはずすこともできる建具としての襖絵や杉戸絵,より簡単に移動できる調度としての屏風絵・衝立絵に3分類できる。寝殿造の完成した平安時代以来,近代に至るまで連綿と制作されつづけ,日本独自の発展をとげた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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