尚泰(しょうたい)
生没 1843.7.8~1901.8.19 第二尚氏王統の第19代で琉球王国最後の王(在位1848~79)。侯爵。父は尚育(しょういく)。1848年6歳で即位したが,冊封は大幅に遅れ,66年ようやく行われた。当時琉球には異国船が頻繁に渡来し,異国人が逗留するなど国事多端,財政的にも窮乏していた。72年(明治5)明治政府は琉球の処分方針にもとづき,尚泰を琉球藩王とし華族に列した。75年から一連の処分が断行され,79年廃藩置県。尚泰は命じられて上京,84年帰郷が許された。没後王陵の玉陵(たまうどうん)に葬られたが,葬儀は王府時代同様に挙行された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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