正倉院に伝わる漆塗の胡瓶(ペルシア風水瓶)。器体は細長い薄板にした木材を輪積みあるいは巻き上げて作る巻胎。施文は文様に切り抜いた銀の薄板を器体に貼り,漆を文様上を含め全面に塗り,乾固後に文様上の漆を除去する銀平脱による。唐代盛行の器形および製作技法を用いた正倉院の代表的宝物。「東大寺献物帳」所載品。高さ41.3cm。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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