商工省(しょうこうしょう)
1925年(大正14)4月に農商務省の分割により成立した産業政策担当官庁。当初は工務・商務・鉱山の3局からなる。のち貿易局・保険局を追加,また外局として30年(昭和5)に臨時産業合理局,37年には燃料局を設置。30年代前半の基本的業務は民間企業の指導・監督にあったが,日中戦争後に重点が経済計画の実施に移ったため,39年6月,全面的に機構改革され,鉱産・鉄鋼・化学・機械・繊維の物資別原局を基本に,総合部局として総務局・物価局をおく体制をとった。43年11月,軍需省の設置によりいったん廃止。敗戦直後に復活し,第2次大戦後の復興と改革政策の実施にあたった。ドッジ・ライン施行後に改組され,通商産業省となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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