商業会議所(しょうぎょうかいぎしょ)
明治・大正期,商工業者によって地域別に組織された経済団体。1890年(明治23)商業会議所条例の公布により,以前からの商法会議所・商工会を引き継ぐかたちで各地に設立され,1900年には60を数えた。会員は選挙により選出され,有権者は一定額の所得税(02年からは営業税)を納める商工業者からなる。各地域の商工業者の利益を代表して政府に数多くの建議をするなど,圧力団体としての性格をもっていたが,一方で政府や他の商業会議所の要請による地域の経済調査,内外の情報伝達なども行った。27年(昭和2)の商工会議所法により商工会議所に改組された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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