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将棋(しょうぎ)

81升目の盤上に双方20枚ずつの駒で争い,相手の王将をとりあう盤上遊戯。中国から10世紀中頃に伝来したとされる。13世紀初には駒数升目が少ない将棋と多い大将棋があった。14世紀に中間の中将棋が考案され,中世の公家・武家・僧侶などに流行。将棋が現在の型になるのは16世紀後半で,なかば職業化した将棋指(さし)がいた。江戸幕府は将棋3家(大橋宗桂(そうけい)の本家・分家と伊藤宗看(そうかん)家)に家禄を支給して世襲,将棋が各階層にも普及する契機になった。明治維新で将棋3家は困窮したが,一般の愛好者の会が組織され新聞社が棋士を支援。のちに全職業棋士による日本将棋連盟が組織された。1935年(昭和10)実力による名人就位制度が発足。新聞社主催の棋戦も多く,現在は最も大衆的な盤上遊戯になっている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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