笙(しょう)
鳳笙(ほうしょう)とも。雅楽の管楽器。もともとは東・東南アジアの楽器で,奈良時代に唐から伝わる。正倉院に当時のものが3管残り,現在の楽器もそれとほとんど同じ。17本の竹管をもち,うち15本にアコーディオンと同様のフリーリード(簧(した))があり,管にある小孔をふさぐと発音する。吹いても吸っても同音がでる。現在の雅楽ではおもに唐楽に用い,通常は11種の定型和音(合竹(あいたけ))を間断なく奏する。楽器の構造上,演奏の際は炭火で暖めておく必要がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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