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淳和天皇(じゅんなてんのう)

生没 786~840.5.8 在位823.4.16~833.2.28 桓武天皇の皇子。名は大伴(おおとも)。母は藤原百川の女旅子。810年(弘仁元)薬子(くすこ)の変で高岳(たかおか)親王(平城(へいぜい)天皇の子)が皇太子を廃されたあとをうけて,嵯峨天皇の皇太弟に立つ。践祚に際し,嵯峨天皇の皇子(仁明(にんみょう)天皇)を皇太子に立て,のちにこれに譲位した。贈皇后高志(こし)内親王(異母妹)・皇后正子内親王(嵯峨の女)との間に恒世(つねよ)・恒貞が生まれ,皇位継承は有望であったが,承和の変(842年)によってその望みは絶たれる。詩文に秀で,漢詩文集「経国集」を撰進させ,また「令義解(りょうのぎげ)」を完成させた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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