首里(しゅり)
琉球・沖縄の都市名。15世紀初頭に尚巴志(しょうはし)の手で首里城が整備され,やがて琉球王国の王都となった。16世紀初期に尚真王が各地の按司(あじ)(豪族)を首里に集居させたため,城下町としての発展が加速された。首里城を中心に官衙や寺院,家臣の屋敷が並ぶ王国随一の都市であった。首里親国は美称。1879年(明治12)の琉球処分,沖縄県設置により首里城が明け渡され,県庁が那覇におかれたことにより,長く続いた行政上の拠点的性格を喪失。首里市として存続したが,1954年(昭和29)那覇市に合併。45年の沖縄戦で米軍の激しい攻撃をうけ文化遺産の大半を失ったが,92年(平成4)焼失した首里城が復元された。首里城跡は国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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