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自由民主党(じゆうみんしゅとう)

1955年(昭和30)11月15日,自由党と日本民主党の合同により結成された保守政党。55年体制のもとで一貫して政権党の地位にあった。党の基本路線として安保体制維持と経済成長優先策をとった。70年代初めには,公害問題の深刻化に二つのニクソン・ショックが重なったこともあり支持率が低下したが,補助金政策と派閥指導者の交代で乗り切った。80年代には,行財政改革を進めたことと,経済の活況に支えられたことによって長期政権を維持できた。衆議院の多数を支配してきた巨大政党であるので党内には多数の派閥があり,ハト派とタカ派,官僚派と党人派などの抗争がつきなかったが,反面派閥実力者による党首交代によって長期的な一党支配が可能となった。国際化にともなう外国からの圧力,70年代半ば以来次々と暴露される田中金脈問題・ロッキード事件・佐川事件などの構造汚職に対する批判が高まるなかで,93年(平成5)分裂し,はじめて野党となった。94年村山内閣で与党に復帰し,96年には自民党を主軸とした橋本連立内閣が成立。2009年に民主党に政権を交代したが,12年末に安倍晋三内閣が成立。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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