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終戦工作(しゅうせんこうさく)

1944年(昭和19)から翌年8月の敗戦にかけて,太平洋戦争終結のため日本が行った外交工作。対ソ和平工作(中立関係のソ連を仲介者とした対連合国工作)は,鈴木貫太郎内閣期に近衛文麿を特使としてソ連に派遣する動きが具体化したが,ソ連側の拒否によって失敗。重慶和平工作(対蒋介石政権工作)は,小磯内閣期に中国側交渉仲介者の繆斌(みょうひん)が来日した(繆斌工作)が,繆の信憑性をめぐって閣内対立がおき,工作は中止。対連合国工作としてスウェーデンを舞台としたバッゲ工作,スイスを舞台にしたダレス工作,バチカンを舞台にした工作なども行われたが,いずれも成功しなかった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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