1. 用語
  2. 日本史 -し-
  3. 十一面観音(じゅういちめんかんのん)

十一面観音(じゅういちめんかんのん)

六観音(千手(せんじゅ)・馬頭・十一面・聖(しょう)・如意輪・准提(じゅんてい))または七観音(六観音と不空羂索(ふくうけんじゃく))の一つ。六道のうち修羅道の救済にあたるとされ,頭上に11面がある。前3面は慈悲の相,左3面は瞋怒(しんぬ)の相,右3面は白牙上出相といい浄行者を讃嘆して仏道を勧進する相,後部の1面は大笑(だいしょう)相,頭頂の1面は仏面で大乗修行者に対し仏道をきわめさせる相とされる。奈良聖林(しょうりん)寺・滋賀渡岸(どうがん)寺・京都観音寺などの彫像が知られる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう