上海事変(シャンハイじへん)
�@第1次。満州事変勃発後の中国で日本人僧侶の傷害事件をきっかけに日本海軍陸戦隊と中国第19路軍が衝突した事件。1932年(昭和7)1月18日,排日運動の根拠地上海で僧侶が襲撃された。襲撃は関東軍が満州事変から列国の目をそらすためにしくんだといわれる。日本側は上海市長に抗日団体の解散を要求,中国側は全要求を承認したが両軍間に戦闘が始まり,日本側の予想に反し中国軍は強力で,日本軍は辛勝。イギリスの仲介で5月5日に停戦協定に調印。�A第2次。日中戦争初期の上海での戦闘。1937年(昭和12)8月9日,海軍陸戦隊大山勇夫中尉の射殺事件をきっかけに,日本が2個師団を出兵して激戦を展開した。政府は北支方面に限定されていた戦線を中支まで拡大することを決定し,日中戦争が全面化した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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