社会民主党(しゃかいみんしゅとう)
�@日本初の社会主義政党。社会主義協会の中心メンバーであった安部磯雄・片山潜・幸徳秋水・西川光二郎・木下尚江(なおえ)・河上清が1901年(明治34)5月に結社届を提出。人類平等,軍備全廃,階級制度廃止,土地・資本の公有などの「理想綱領」8カ条と,貴族院廃止,普通選挙実施,治安警察法廃止,労働組合法制定と団結権保障などの「行動綱領」28カ条を掲げた。基本的な行動方針としては暴力的手段を排除し,普通選挙の実現を通じて議会に代表を送りこみ,合法的に目標の達成をはかろうとした。そこに明治期の社会主義の特質がよく表れている。結党の2日後に結社禁止を命じられた。�A昭和戦後期の政党。党首平野力三(りきぞう)の公職追放で党勢が振わなかった社会革新党が,平野の追放解除をきっかけに,1951年(昭和26)2月に結成。委員長平野,書記長佐竹晴記。第2次大戦前からの農民組織を基盤に衆議院に4人を擁したのみで,52年7月に農民協同党の一部と合同し,協同党を結成。�B1996年(平成8)1月,日本社会党が党名・党則を変更して成立した政党。同年9月,委員長は村山富市から土井たか子に,03年に福島瑞穂に,13年に吉田忠智に交代。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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