社会政策学会(しゃかいせいさくがっかい)
ドイツ社会政策学会をモデルとして設立された政策提言的指向の強い学会。1896年(明治29)金井延(のぶる)・桑田熊蔵・高野岩三郎らを中心に結成。1907年から公開全国大会を開催。労働問題だけでなく,小農・中小企業・関税など当時の日本経済の直面する問題をとりあげ,社会的影響力は大きかった。国家主義的な右派と自由主義的な左派から構成され,しばしば激しい論争がなされた。第1次大戦後,マルクス主義の影響が増大するなかでしだいに影響力を失い,24年(大正13)第18回大会を最後に自然消滅した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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