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寺門派(じもんは)

天台宗の2大流派の一つ。比叡山延暦寺を山門とよぶのに対し,寺門三井寺(園城(おんじょう)寺)を総本山とする門流を寺門派といった。慈覚大師(円仁)門徒と智証大師(円珍)門徒は比叡山で共存していたが,やがて対立が激化。993年(正暦4)房舎を焼打された1000余人の円珍門徒は,離山して三井寺に拠った。これにより天台宗は山門と寺門に分裂,以後武力を用いた主導権争いがくり返された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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