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Philipp Franz Jonkheer Balthasar von Siebold(シーボルト)

生没 1796.2.17~1866.10.18 ドイツ人医師・博物学者。ビュルツブルク出身。1823年(文政6)オランダ商館付医師として長崎に着任。日本の歴史・地理・言語・動植物などを研究。翌年,鳴滝(なるたき)塾を開き,診療のかたわら岡研介・高良斎(こうりょうさい)・二宮敬作・高野長英ら数十人の門人に医学・博物学を教授し,蘭学発展に大いに貢献した。26年商館長に従い江戸に参府,桂川甫賢(ほけん)・大槻玄沢・高橋景保(かげやす)らと交流。28年の帰国の際,「大日本沿海輿地全図」などの禁制品を持ち帰ろうとしたことが発覚し,翌年国外追放(シーボルト事件)。59年(安政6)オランダ商事会社顧問として再来日。江戸幕府の外交にも参与し,62年(文久2)帰国。ミュンヘンで没した。著書「日本」「日本植物誌」「日本動物誌」。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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