平生身近に安置して朝夕礼拝する念持仏のための小堂。本堂と別に子院などで僧侶のみが礼拝する持仏堂を,とくに内持仏堂とよぶこともある。奈良時代には念持仏は厨子に安置され,橘夫人厨子などが現存。平安時代以降,持仏堂が盛んに造られた。足利義政の持仏堂である慈照寺東求堂(とうぐどう)が代表例。近世になると茶室を兼ねた持仏堂を造ることも広まった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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