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斯波高経(しばたかつね)

生没 1305~67.7.13 南北朝期の武将。宗氏の子。母は長井時秀の女。孫三郎。尾張守・修理大夫。法名玉堂・道朝。元弘の乱以来足利尊氏に属し,建武政権・室町幕府の越前国守護となる。1338年(暦応元・延元3)同国藤島で新田義貞を討ち,のち若狭国守護も兼任。観応の擾乱では足利直義(ただよし)方に属すが,やがて尊氏に帰順。その後足利直冬方に転じ,まもなく尊氏に帰参。尊氏死後,佐々木高氏(京極導誉(どうよ))と結んで執事細川清氏を失脚させ,62年(貞治元・正平17)四男義将(よしゆき)を執事とし,自分は後見して管領と称された。その後対立した導誉与党の勢力を削減しながら斯波氏の基盤を強化,その領国は越前・若狭・越中・山城4カ国に及ぶ。66年,導誉らの反撃で失脚,帰国して越前国杣山(そまやま)城にこもり,翌年病没。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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