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紙背文書(しはいもんじょ)

裏文書とも。現在残る古い文書や記録の,表にみえる部分ではなく,紙の裏面に書かれた文書。古い時代には紙は貴重品だったため,1度文書として使ったものも捨てることなく裏を利用した。現在紙背文書となっているものが最初に書かれたもので,表が後で再利用されたものである。たとえば古代の戸籍などを含む正倉院文書は,廃棄処分された戸籍などの裏を写経所などで利用した,その文書の紙背文書というかたちで残った。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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