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神人(じにん)

「じんにん」とも。神社に雑役を奉仕する下級の神職。本来,神社に属する社司をさしたが,平安時代以降,荘園体制の確立にともない,国衙や他の荘園領主の支配を忌避し,よりゆるやかな課役負担を求めて,多くの農民が神人となる動きがみられた。神人は社頭警備を職掌としたため武装兵力化し,しばしば神社の行う強訴(ごうそ)の主体となった。また彼らの多くは商業活動を行うようになり,神社の威を背景に座を構成した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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