史的唯物論(してきゆいぶつろん)
唯物史観とも。マルクス主義の社会・歴史理論。マルクス自身はこの言葉を使っていないが,通常,「経済学批判」序文がその「公式」とされる。社会構成体を,土台(下部構造)とそれに規定された上部構造とで構成されたものととらえ,土台における生産力と生産関係との矛盾の弁証法的展開によって,社会構成体が段階的に移行する過程として人類史をとらえる。1920年代から第2次大戦後にかけて,日本の社会運動のみならず,学問・文化に大きな影響力をもった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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