排水が悪いために稲の作付期間以外にも湛水状態となる田地。田地はその水分状態によって乾田・半湿田・湿田にわけられる。湿田は年中湿気が多いために牛馬や農業機械の導入が難しく,二毛作も不可能である。弥生後期頃から西日本で湿田から乾田への開発が始まり,水稲農業の進展がみられたと考えられる。日本農業の発展にとって湿田の乾田化は大きな課題であり,そのための用排水整備・耕地整理・土地改良が行われている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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