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十刹(じっさつ)

五山制度における寺格の一つ。五山についで諸山(甲刹(かっさつ))の上に位置する。鎌倉時代に南宋の五山にならって設けられたものが最初。はじめ全国から10の禅院を選んだが,足利義満の時代にいたり16カ寺が制定され,定数の意味を失って寺格化した。1386年(至徳3・元中3)五山制度の完成にともない京都十刹・関東十刹が決定。のちしだいに数が増加し,中世末には60カ寺以上の寺院が十刹に指定されていた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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