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時代区分(じだいくぶん)

歴史を認識し,叙述するためには,なんらかの方式で時間の経過を区別し,統一性・完結性のある時代に区分しなければならない。日本史についてもさまざまな立場から時代区分の試みがなされている。最も普及しているのは政権の所在地による奈良・平安・鎌倉・南北朝・室町・戦国・安土桃山・江戸などの諸時代に区分する方法であり,さらに西欧の歴史学者による世界史の古代・中世・近代(近世)への3区分法の日本への適用と,その修正としての古代・中世・近世・近代の4分法もひろく用いられている。また美術史の分野での飛鳥・白鳳,あるいは藤原などの諸時代,文学史の分野での上古・中古・近古・近世などの時代区分も行われている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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