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食封(じきふ)

「へひと」とも。封とも。律令制下の給与制度。皇族や貴族層に,封戸(ふこ)をあてて調・庸の全額,租の半分(739年以降は全給),仕丁を給付した。大化の改新後に設けられたとされ,天武朝の改革をへて大宝令で整備された。禄令に定める品封(ほんぷ)・位封・職封・中宮湯沐(とうもく)・功封・寺封・別勅封のほか,神封も存在した。その後,内臣(内大臣)・中納言・参議の職封や,東宮湯沐,無品親王の食封が新設され,太上天皇にも食封が支給された。封物量は封戸ごとに一定せず,のちに定額化が図られた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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