式年遷宮(しきねんせんぐう)
正(しょう)遷宮とも。一定の年数で神社の社殿を造替し,御神体を奉遷すること。下鴨社・春日大社では21年目,伊勢神宮・住吉大社・香取神宮・鹿島神宮では20年目に行われる。伊勢神宮では,正殿や神宝・調度品が造り替えられるが,正殿床下に埋められる心御柱は柱を保護する覆屋とともに残される。遷宮のための祭典は,遷御の8年前に行われる山口祭・木本祭に始まり,御杣始(みそまはじめ)祭・御樋代木奉曳(みひしろぎほうえい)式・御船代(みふなしろ)祭,7年前には御木曳初式や木造始祭などが行われる。造営が進むにしたがって,正宮にかかわる祭典のほか,荒祭宮・多賀宮の遷御のための祭典など多くの祭典が催される。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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